老犬が急に立てないのは病気が原因?後ろ足に力が入らないときの対処法

愛犬が突然立てなくなったら、飼い主さんもびっくりしますよね。シニア犬が立てないのは、病気が原因になっていることもあれば、年齢とともに筋力が低下して後ろ足に力が入らなくなっているケースもあります。ここでは、シニア犬の介護やリハビリに詳しい獣医師の丸田先生に、シニア犬が立てなくなったときの対処法について詳しく伺います。

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老犬が急に立てないときは病気が原因ですか?

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年齢が原因で犬が歩けなくなるのは珍しいことではありません。高齢になると筋力は少しずつ低下していきますが、変化がわかりにくく、飼い主さんからするとある日急に立てなくなったように見えることもあります。しかし、中には病気が隠れているケースもあるので、愛犬がうまく立てなくなったときは「年齢のせいかな?」で片付けず、必ず動物病院で診てもらうようにしましょう。

考えられる病気① 関節疾患

骨と骨の継ぎ目である関節部分に痛みが出る関節疾患は、シニア犬でよく見られる病気です。関節が痛むことから歩くのを嫌がったり、寝ている時間が長くなったり、食欲が低下することもあります。投薬や注射で痛みを抑え、愛犬のQOL(生活の質)を維持することができるので、違和感に気付いたら早めに動物病院を受診しましょう。

関節疾患についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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考えられる病気② 椎間板ヘルニア

脊髄が圧迫される椎間板ヘルニアは、ダックスフンドやコーギーなどの特定の犬種がかかるもの、というイメージがあるかもしません。しかしどの犬種も、シニアになると発症する可能性があるので注意しましょう。発症すると痛みが出たり、麻痺が現れることもあります。麻痺があると足を引きずったり、ふらつきが見られるなど、歩行に違和感が出てくるようになります。発症した場所によっては、後ろ足だけでなく前足も動かなくなることがあります。

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佇む老犬

考えられる病気③ 脳腫瘍

シニア犬になると免疫力が低下し、腫瘍ができやすくなります。脳に腫瘍ができる脳腫瘍は、シニア犬に比較的よく見られる病気の一つ。初期症状が現れないことが多いですが、病状が進行すると様々な神経症状が現れるようになります。激しい痙攣発作を起こしたり、うまく立てなくなったり、グルグル旋回するように歩き続けたり、首がガクッと傾く「斜頸」が見られることもあります。

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考えられる病気④ 前庭疾患

前庭疾患も比較的シニア犬でよく見られる病気です。平衡感覚を司っている器官に異常が現れ、体を正しい状態に保つことが難しくなります。突然発症することも多く、急に立てなくなる、首を傾げたようにする(斜頸)、眼球が小刻みに揺れる(眼振)などの症状が現れます。ひどい車酔いを起こしているような状態になるので、嘔吐をしたり、大量によだれを垂れたりすることもあります。

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動物病院にはいつ連れていけばいいでしょう?

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早急な処置が必要な場合

意識が朦朧としたり、嘔吐が見られたり、立ち上がれなくなって地面でもがいているなど、明らかに様子がおかしいときはすぐにかかりつけの動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。無理に抱き上げたり揺すったりすることで症状が悪化してしまうこともあります。まずは落ち着いて、獣医師の指示に従ってください。夜間や休診日などでかかりつけの動物病院が開いていない場合には、救急病院に連絡するとよいでしょう。

後ろ足が震えている場合

後ろ足がブルブル震えて立てないときは、筋力の低下が原因なこともあれば、痛みがあって震えている場合もあります。触ろうとすると嫌がったり、「キャン」と鳴き声を上げたりするときは、痛がっているサインです。他にも、元気がなかったり、体を丸めて震えているときは痛みが出ている可能性が高いです。愛犬の痛みを和らげてあげるためにも、できるだけ早めに動物病院を受診しましょう。

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痛がらない場合・すぐ治る場合

犬自身がケロッとしていても、突然歩けなくなったときは動物病院に連れていきましょう。脳腫瘍などによる神経症状の可能性もあるので、「痛みがないならきっと年齢的な問題だろう」と自己判断せず、一度かかりつけの獣医師に診てもらったほうが安心です。

また、歩行や後ろ足に違和感はあるけれど、しばらくするとすぐに治るというケースも油断は禁物です。例えば椎間板ヘルニアでは、1日のうちに様子のいい時と悪い時があり、お家では痛そうにしていたのに動物病院では元気そうに見えることもよくあります。立てない、ふらつくなど違和感があるときは、その時の動画を納めておくようにしましょう。診断する際の助けになります。

後ろ足の筋力低下に早めに気付いてあげることは可能ですか?

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早めのケアが大切◎

年齢とともに足腰の筋力が衰えてくると、少しずつ自力で起き上がったり歩いたりすることができなくなっていきます。そのままの状態にしておくと筋力はますます衰え、食事の体勢やトイレの体勢を維持することが難しくなり、やがて寝たきりになってしまうこともあります。シニア犬の場合、立てなくなってから短期間で寝たきりの状態になることもあるので、筋力の低下に気付いたら早めにケアしてあげることが大切です。

足腰が弱くなってきたサイン

足腰の筋力が衰えてきたら、立てなくなってしまう前に気付いてあげたいですよね。足腰の筋力が衰えると以下のようなサインが見られます。

  • 太ももが細くなる。
  • ふらついたり、つまづいたりすることが増える。
  • 足を引きずる、前かがみで歩くなど、歩き方に違和感が見られる。
  • 座るときに足を崩して横座りをする。
  • 横たわるときにドサッと横たわるようになる。
  • 起き上がるまでに時間がかかる。
  • 階段の上り下りが苦手になる。
  • 後ろ足が棒のようにまっすぐ伸びている。(健康な場合は「く」の字型。)
  • 段差を踏み外す。
  • 背中が曲がっているように見える。
  • 腰が下がっている。(お尻の位置が下がっている。)

老犬の後ろ足の筋力を鍛えるためにはどうしたらいいですか?

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一度立ち上がれなくなっても、しっかりケアして筋力を鍛えてあげることで、再び自力で立ち上がれるようになることもあります。ここでは老犬におすすめな筋力を維持する方法をご紹介します。

老犬の後ろ足を鍛える方法① お散歩

愛犬がお散歩中にふらついたり、歩きたがらなくなる様子を見て、お散歩をやめたほうがいいのか悩んでしまう飼い主さんもいるでしょう。しかし、日々のお散歩で筋力を維持することができますし、愛犬の精神的な健康維持にも繋がります。体力が衰えても無理なくお散歩を楽しめるよう、お散歩に行く時間帯やコースを工夫してあげてください。

シニア犬のお散歩するときのポイントはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

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尚、自力で立ち上がれなくなっても、立ち上がりをサポートをしてあげると歩けることもありますし、お家の中では歩けなくても、お外に出ると歩くことができるケースもありますよ◎

老犬の後ろ足を鍛える方法② リハビリ・筋トレ

動物病院のリハビリテーション科や老犬ホーム、リハビリ専用施設などで、筋力トレーニングをお願いできるところもあります。バランスボールを使ったトレーニングや関節に負担のかからないプールトレーニングなどを組み合わせて、愛犬の状態に応じて最適なトレーニングをサポートしてくれるでしょう。愛犬が体を動かすのが好きだった場合はこのような専門家を頼るのもおすすめです。こちらの記事では自宅で簡単にできる筋トレ方法をご紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。

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老犬の後ろ足を鍛える方法③ 鍼灸

足腰が弱ってきたときは鍼灸もおすすめです。鍼灸は東洋医学の一つですが、副作用がほとんどなく、シニア犬に優しい治療法と言えます。血流をよくしたり関節の痛みを和らげてくれる効果もあります。ペットの鍼灸についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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老犬の後ろ足を鍛える方法④ マッサージ

老犬の筋力を鍛えるにはマッサージも効果的です。硬くなった筋肉や関節を緩めて血流を良くし、関節の痛みや衰えた筋肉をケアすることができます。お散歩前のウォーミングアップにマッサージを取り入れるのもおすすめ。愛犬の背中やお腹、太ももや足先などを優しく撫でたりブラッシングをするだけでもマッサージの効果を得られます。

立ち上がりが苦手な場合は、ぜひ肉球マッサージを試してみてください。愛犬の指を広げるように、肉球を優しく押し上げるのがポイントです。マッサージのやり方や注意点はこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

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老犬の後ろ足が弱ってきたらどうしたらいいでしょう?

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シニア犬の筋力が落ちてきたときは、筋力維持のトレーニングと合わせて生活を見直すことも大切です。できるだけ愛犬の体に負担をかけないよう、過ごしやすい環境を整えてあげてください。

居住環境を見直して

筋力が落ちると、フローリングの上は滑って歩きにくくなります。今まで普通に乗り降りできていた段差もだんだん苦手になっていくでしょう。そうなっても、できるだけ今までと同じような生活が送れるように居住環境を見直してあげてください。床には滑にくいカーペットやタイルマット、人工芝などを敷き、玄関の段差やソファーなど愛犬が昇りたがる場所にはスロープやステップを取り付けてあげましょう。

 

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体重をしっかり管理

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肥満のリスクとダイエットの方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。

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食べ物を工夫する

愛犬に与えているフードはきちんと年齢に合ったものを選んでいますか?シニア犬用に作られたフードは、健康な関節を維持するための栄養が配合されていたり、太りすぎないようカロリー調節がされていたりして、シニア犬の健康な暮らしをサポートしてくれます。

シニア犬におすすめなフードについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

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食事環境も工夫して

筋力が衰えると食事を取る姿勢を維持することが難しくなります。食べている途中に体勢を維持できなくなって、食事の途中で食べるのを諦めてしまうこともあります。ごはんを食べる場所に滑り止めを敷いたり、食事台などを使って高さを出してあげると食べやすくなるでしょう。シニア犬のための食事環境の整え方はこちらの記事で詳しく解説しています。

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ハーネスなどの介護用アイテムを活用するのはどうですか?

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愛犬が自力で立ち上がれないときや、歩行中ふらつくようになったときは、飼い主さんがうまくサポートしてあげましょう。愛犬の状態に応じて介護用アイテムを使用するといいですよ。

最初は介護用ハーネスを試してみて

介護用ハーネスとは、立ち上がりの補助やお散歩中の歩行補助、転倒防止に役立つアイテムです。介護用ハーネスは大きく分けると以下の3つのタイプがあります。

  1. 体全体を支えるもの
  2. 前足だけを支えるもの
  3. 後ろ足だけを支えるもの

立ち上がりだけサポートすれば自力で歩ける場合、後ろ足だけ支える部分ハーネスを選びましょう。自力で歩ける状態で体全体を支えるハーネスを利用すると、かえって筋力が衰える原因になります。また、介護用ハーネスの中にはお尻の部分が覆われているタイプもあります。普段オムツをつけているならそれでもいいとですが、お外でトイレをさせたい場合は排泄できるデザインを選びましょう。介護ハーネスの選び方やおすすめハーネスについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

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お外の空気を楽しむ老犬

車椅子を使ってみるのもおすすめ

介護用ハーネスで支えるのが難しい場合は、犬用の車椅子を使ってみるのもおすすめです。車椅子にも2輪と4輪がありますので、愛犬の状態に合わせて最適な方を選んであげてください。車椅子は介護用ハーネスに比べて費用が高額なため、先輩飼い主さんや動物病院、老犬ホーム、トリミングサロンなどで相談してみるといいでしょう。試し乗りをさせてもらえたり、レンタルさせてもらえることもあるかもしれません。

犬用の車椅子については、こちらの記事で詳しく解説しているので合わせてご覧ください。

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まずは動物病院へ

シニア犬が吠えたり、鳴き続けるのにはさまざまな原因が考えられます。思うように体を動かせなくなってストレスや不安を感じて鳴くこともありますし、飼い主さんに「水を飲ませて欲しい」「ごはんを食べさせて欲しい」などと訴えたいことがあって吠えることもあります。中には体の痛みや認知症が原因となっていることもあるので、むやみに叱らない方がいいです。きちんと原因を把握するためにも、まずはかかりつけの獣医さんに相談してみましょう。

老犬の吠えや夜鳴きに関してはこちらの記事で詳しく解説していますので、気になる方は合わせてご覧ください。

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マッサージや日光浴で気分転換を

寝たきりになった犬はストレスが溜まりやすいので、うまく気分転換させてあげる必要があります。お散歩好きな子であれば、カートや抱っこでお外に連れていってあげるだけでいい気分転換になるでしょう。マッサージには不安を解消する効果があるので、無理のない範囲で取り入れてみてください。

また、犬はひなたぼっこが大好きなので、日中は日当たりの良い場所に移動させてあげるといいです。朝きちんと起こして太陽の光を浴びせてあげることは気分転換になるだけでなく、生活リズムを整える効果も期待できます。ただし、自力で移動できない犬が日光浴をするときは、熱中症にならないよう飼い主さんが注意して見てあげましょう。

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老犬ホームなどの専門家を頼って

残念ながら色々な工夫をしても状況が改善しないこともあります。そうすると飼い主さんの方が精神的にも肉体的にも疲れてしまって、辛くなってしまうこともあると思います。もしかかりつけの獣医さんが気軽に相談できる相手なら、一度相談してみるとよいでしょう。何かアドバイスをもらえるかもしれません。

また、最近は老犬ホームのデイサービスや介護専門のペットシッターなど、要介護の犬と暮らす飼い主さんのためのサービスが少しずつ増えてきています。それらをうまく活用するのもおすすめです。上手に息抜きをしながら愛犬の介護と向き合ってください。

最後に

愛犬の異変にいち早く気付くことができるのは飼い主さんです。愛犬の歩き方や立ち方がいつもと違うと感じたら、動物病院で早めに検査しましょう。また、日頃から愛犬の筋力の強化や維持を心掛けて、積極的にお散歩に連れ出したりやマッサージをしてあげてください。