愛犬のオムツかぶれを防ぐためにはどんな対策をしたらいい? 【獣医師監修】

愛犬が高齢になってオムツを着用するようになったら、気を付けたいのがオムツかぶれです。高齢になると皮膚が弱くなるため、特にかぶれやすくなります。ここではオムツかぶれを防ぐためにできるケアの仕方や、オムツの選び方について解説します。

愛犬にオムツを使うときに気をつけたいオムツかぶれ

オムツかぶれを起こすと皮膚が赤くなったり、湿疹やただれなどが現れます。痒みを伴うことも多く、犬自身がかぶれた箇所を噛んだり引っ掻いたりして、症状が悪化してしまうことも少なくありません。そんな辛そうな愛犬の様子を見て、オムツの使用をやめるべきか悩んでいる飼い主さんもいるでしょう。

ただし、オムツかぶれはオムツの選び方やケアの仕方である程度防ぐことができます。オムツの使用を諦める前に、ぜひ対策をしてみてください。

オムツかぶれが起きる原因は?

通気性が良くない

オムツは尿の漏れを防ぐ構造になっているため、排泄後のオムツの中はどうしても蒸れやすくなります。高温多湿な環境でふやけた皮膚は傷つきやすく、おしっこに含まれるアンモニア、ウンチに含まれる腸内細菌などが刺激になってかぶれを引き起こします。

 サイズがあっていない

オムツのサイズがあっていないこともオムツかぶれの原因となります。オムツのサイズが小さくて、締め付けすぎていませんか?反対にサイズが大きすぎて、動くときにこすれてしまうのもオムツかぶれを引き起こしやすくなります。

吸水量もチェックしておきたいポイント。おしっこの量に対して吸水量が少ないと、おしっこが漏れてシニア犬の敏感な皮膚を刺激してしまいます。

オムツかぶれをしないための対策

(画像:Instagram / @rii.m915

オムツかぶれを起こさないためには、愛犬に対する飼い主さんのケアが必要不可欠です。ここではオムツかぶれを防ぐために飼い主さんができることを解説します。

 オムツはこまめに取り替える

オムツの中には「長時間使用可能」と謳っているものもありますが、基本的には排泄をしたらその都度オムツを取り替えてあげましょう。オムツに手を当てたときに重さを感じたら排泄をしているサインです。こまめにチェックしてあげましょう。汚れたオムツをつけっぱなしにしているとオムツ内が蒸れて、ただでさえ敏感なシニア犬の皮膚をさらに弱めてしまいます。おしっこやウンチが付着したままにしておくこともよくありません。オムツを取り替えるときはお尻まわりを清潔な状態にしてから、新しいオムツを履かせてあげてください。オムツを履かせる前にきちんと乾かしておくことも大切です。

 ウンチのあとはきれいに洗う

ウンチが付着してしまったとき、キレイにしてあげようと、つい力を入れて拭き取っていませんか?いくらやわらかいお尻拭きを使っていても、拭き取るときの摩擦はシニア犬の皮膚にダメージを与えてしまいます。

ウンチをしたときは拭き取るのではなく、ぬるま湯で洗い流すのがオススメ。皮膚のダメージを減らすこともできますし、汚れもキレイに落とすことができます。お風呂場までの移動が難しい場合は洗浄瓶にぬるま湯を入れ、ペットシーツを広げてその上で洗ってあげてもよいでしょう。

洗ったあとはタオルを押し当てるようにしてしっかり水分を取り除きます。このときこすらないように注意してください。水分を拭き取ったらドライヤーをかけてきちんと毛を乾かします。自然乾燥は雑菌の繁殖を促すため、必ずドライヤーで乾かすようにしましょう。ドライヤーを使うときは高温にならないよう気をつけて。低めの温度で皮膚から20センチほど離して当てるといいです。しっかりタオルドライをすることでドライヤーの時間を短縮することができます。

体型にフィットするオムツを選ぶ

オムツかぶれを防ぐためには、愛犬の体型に合ったサイズのオムツを選ぶことも大切です。オムツをした時に人間の指がオムツと体の間に1~2本入るのが目安となります。お腹のテープで調整し、体にフィットさせるようにしましょう。

また、オムツを購入する際はいきなり大容量タイプを選ぶのではなく、お試しパックなどを活用して愛犬に合うサイズを見つけましょう。購入したオムツのサイズが合わなくても、無理に使い続けるのはやめてください。

なお、人間用のオムツを代用する方法もありますが、人間用のオムツは犬用に比べて足回りがきつい傾向にあります。使用する際には、締め付けが起きていないか必ず確認するようにしましょう。オムツの選び方、人間用のオムツをリメイクする方法については『愛犬のオムツ、どうやって選ぶ?よくあるトラブルと対処法も解説!』に詳しくまとめています。合わせてご覧ください。

 お腹周りの毛を短くカットする

おしっこが付着しやすいお腹周りや、ウンチが付着しやすいお尻周りの毛をあらかじめ短くカットしておくと、汚れがつきにくくなりますし、蒸れを防ぐこともできます。ただし、あまり短くしすぎてしまうと皮膚が外部の刺激を受けやすくなります。また、寝たきりの犬の場合は毛が短くなると床ずれのリスクが大きくなるので注意しましょう。不安なときはかかりつけの獣医師に相談するのもオススメです◎

 フードの見直し

(画像:Instagram / @hanahanashii.

シニア犬は消化器官の機能が衰えによって、これまで問題なく食べられていたフードでもお腹を壊しやすくなります。下痢をすると通常のウンチよりもお尻周りを汚しやすく、トイレの回数も増えることから、オムツかぶれの原因となります。愛犬の下痢が続くときは必要に応じてフードを見直してみるとよいでしょう。シニア犬の下痢については『老犬が下痢をしたらどう対処する?動物病院へ行くべきタイミングは?』の記事も参考にしてみてください。

オムツかぶれを起こしたらどうする?

愛犬がオムツかぶれを起こしてしまったときは、オムツのサイズが合っているかどうか確認しましょう。できるだけこまめにオムツを取り替え、排泄物で汚れたときはすぐにキレイにしてあげます。患部を清潔に保ってもよくならない、愛犬が痒がってかきむしってしまうときには、早めにかかりつけの動物病院に相談してみてください。炎症を抑える軟膏を処方してもらえることがあります。

最後に

シニア犬は皮膚が敏感になっていて、オムツかぶれを起こしやすくなります。愛犬の体に合ったサイズのオムツを選び、適切なケアをしてオムツかぶれを防ぎましょう。ケアの仕方で悩んだとき、オムツかぶれがひどくなったときは、気軽にかかりつけの獣医師を頼ってください◎