【老犬の睡眠事情】睡眠時間が変化するのは年のせい?注意点は?

犬は年を取ると寝ている時間が増えます。ずーっと寝ている愛犬を見て、愛犬の老化をしみじみと感じることもあれば、あまりにも無防備な様子に吹き出しそうになったり、子犬の頃と変わらない天使のような寝顔にほっこりさせられたりすることもあるでしょう。ここではそんなシニア犬の睡眠事情を少し掘り下げてみたいと思います。

老犬たちの睡眠事情

そもそも犬は睡眠時間が長い

睡眠には、レム睡眠という浅い眠りと、ノンレム睡眠という深い眠りの2種類があります。私たち人間は90分ごとにレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返していますが、犬の場合はレム睡眠が約80%、ノンレム睡眠が約20%と言われています。これは野生で暮らしていた頃の名残で、何か異変があったときにすぐ飛び起きて対処するためだと考えられています。眠りが浅い分、犬は人間よりも長い睡眠時間が必要なのです。

老犬の平均睡眠時間はどのくらい?

睡眠には疲れた脳や身体を休ませ、回復させる働きがあります。成犬の平均睡眠時間は12~15時間なのに対し、7歳以上のシニア犬の平均睡眠時間は18~19時間程度。年を取って体力が衰えると疲れやすくなるため、若い頃よりもたくさんの睡眠時間が必要になります。ただし、いつもより睡眠時間が長くなったり睡眠サイクルが急に変化した場合は、何らかの病気のサインの可能性もあるので注意しましょう。

いびきが増えることも

若い頃はすやすやと寝ていた愛犬が、年を取ってからフゴフゴと大きないびきをかくようになって、びっくりした飼い主さんもいるでしょう。年を取ると喉や首回りの筋肉が衰えるため、器官が狭くなっていびきが増えることがあります。

また、肥満気味な犬はいびきをかきやすいです。太り過ぎはいびきだけでなく、色々な病気を引き起こす原因になりますので、愛犬を見て「ちょっと太ってるかも…。」と思ったら、『肥満は病気の原因にも!老犬の正しいダイエット方法』の記事を参考にしながらきちんと適正体重を維持してあげてください。

尚、以下の場合は病気が隠れている可能性があるので、一度かかりつけの獣医師に診てもらうことをおすすめします。

  • 急にいびきをかくようになった
  • いびきが悪化している
  • 寝苦しそう、呼吸が苦しそう
  • ガーガーという大きないびきをかく

寝相が豪快になりがち

(画像:Instagram / @hanahana.shii

丸まって眠るのは犬の基本的な寝姿です。丸くなると急所である内臓を守ることができますし、寒い時にも体温を逃すことがありません。鼻先をしっぽの中に埋めれば、全身暖かくして眠ることができます。

ただ、安心できるおうちの中で眠るときは寝相が豪快になりがちです。例えば手足を投げ出して横向きで眠っている状態は、犬にとって寝心地の良い快適な姿勢です。リラックスしているサインと言えるでしょう。さらに、無防備にお腹を丸出しにして仰向けで寝ている寝姿は「へそ天」と呼ばれ、完全にリラックスしているときに見られます。年々愛犬の寝相が豪快になっていくのは、大好きな飼い主さんのいるおうちで、安心し切っているからなのでしょうね。

一方、うつ伏せで寝ている場合は、寝ていてもすぐに起き上がれるように周囲に対し警戒をしている状態です。犬は身体に痛みがある場合は丸くなったり、呼吸が苦しい時にはうつ伏せで寝ることが多いです。もし、いつも無防備に気持ちよさそうに寝ていた愛犬が、ある日突然眠り方を変えたときは、体調に問題がないか、注意して見てあげてください。

こんな時は動物病院を受診して

年齢とともに睡眠時間に変化が現れるのはよくあることですが、中には病気が原因となっている場合もあります。ここでは注意すべきポイントをまとめました。

起こそうとすると怒る

眠っている愛犬を起こそうとしたら、唸り声を上げて威嚇してくる、触ったら怒る、などの様子が見られたときは要注意です。眠っているのではなく、体のどこかに痛みがあって、できるだけ動かないようにしているのかもしれません。こんなときはできるだけ早く動物病院を受診しましょう。

昼夜逆転の生活になる

老犬の睡眠時間が長くなることは仕方ありませんが、昼間に寝過ぎることで昼夜逆転の生活になり、夜鳴きが始まることもあります。夜鳴きをする原因は様々で、原因によって対処法が異なりますので、まずはかかりつけの獣医師に診てもらって、夜鳴きの原因をきちんと把握しましょう。シニア犬の夜鳴き対策については『老犬が夜鳴きをするのはなぜ?原因別に対策をしよう』の記事で詳しく解説しているので、夜鳴きに悩まされている方はぜひ読んでみてください。

睡眠時間が短くなる

一般的に、犬は年を取ると睡眠時間が長くなりますが、目が見えないことや耳が聞こえなくことへの不安感、体調不良、ストレスなどが原因で、睡眠時間が短くなるケースもあります。夜なかなか眠ってくれなくなったり、ウロウロと歩き回るようになったり(徘徊)すると、認知症を発症している可能性もありますので、できるだけ早めに動物病院へ連れていきましょう。

認知症は一度発症すると治すことはできませんが、症状の進行をできるだけ遅らせることは可能です。犬の認知症についてはこちらの記事で解説していますので、合わせてご覧ください。

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クーピーちゃんたちの可愛い寝姿

最後に、可愛いクーピーちゃんたちの寝姿をご紹介したいと思います。癒されること間違いなしですよ♡

(画像:Instagram / @wankorokoro_

人間のようにお布団を上手に使って眠るムックちゃん。なにこのおてて♡のびーっとするので起きるのかと思いきや再び眠りに落ちたそうです。お隣失礼したくなってしまいよね♡

(画像:Instagram / @kplan_haru

新しいマットレスの寝心地を確かめていたらいつの間にかウトウトしてしまったダイちゃん♡極上の寝心地をママさんと共有しているそうです♡

(画像:Instagram / @kayololo

お気に入りのクマさんぬいぐるみをかみかみしているうちに寝落ちてしまったロロちゃん♡いっぱい寝て元気になったら、またたくさんかみかみして遊んでね♡

(画像:Instagram / @rii.m915

いつもクスッと笑える寝姿を披露してくれるベルちゃん♡お家の中が大好きで大好きで、安心しきっている様子が伝わってきますね♡

(画像:Instagram / @erilyerily

トゥルーくんは枕を使って上手にお昼寝♡なでなでしたくなる気持ちと、かわいい寝顔を見ていたい気持ちで葛藤してしまいそう♡

最後に

可愛い寝姿で飼い主さんをほっこり温かい気持ちにさせてくれるシニア犬たち。年齢とともに犬たちの睡眠事情は少しずつ変化していきますが、飼い主さんはその変化を楽しみながらも、異変があったときはすぐに察知してあげられるといいですね。