シニア犬になると、家具の角や壁などにぶつかるようになったり、家具の隙間に挟まって身動きが取れなくなったりすることがあります。そんな時は愛犬専用のスペースを作ってあげると安心です。ここでは、ビニールプールを活用した安全なスペースの作り方と、ビニールプールの選び方などについてご紹介します。
(TOP画像:Instagram/ @mafinplum )
老犬との暮らしにビニールプールを取り入れる
(画像:Instagram/ @fuurinphoto )
愛犬がシニアになって色々なところにぶつかるようになると、怪我をしないか心配になりますよね。また、家具などの隙間に挟まって自力で抜け出せなくなってしまう子をひとりでお留守番させるのも、大きな不安があると思います。
そんな時はビニールプールを活用して、愛犬専用の生活スペースを作ってあげましょう。ビニールプールなら壁面が柔らかいので怪我をする心配もありませんし、水を弾く素材なのでトイレの失敗などで汚れてしまってもお手入れが簡単です。使わない時はコンパクトに折り畳んでしまっておけるので、お留守番の時だけ使いたい方にもおすすめです。
シニア犬はお家の中で家具や壁に頭をぶつけたり、お散歩中に縁石などの障害物にぶつかったりすることがあります。愛犬が物にぶつかるようになったらどんな対策をすればいいのか、シニア犬の介護に詳しい丸田先生にお話を伺います。 (TOP画像:In[…]
ビニールプールを選ぶときのポイント
(画像:Instagram/ @wankorokoro_ )
ビニールプールにはさまざまなサイズや形のものがあります。愛犬の大きさや行動パターン、体の状況などにあわせて、ぴったりのものを選んであげましょう。
壁の高さ
ビニールプールを選ぶ時、まず考えたいのが壁の高さです。愛犬が飛び越えられる高さだと意味がないので、愛犬の体の大きさや運動量を考えて、乗り越えられない高さを見極めましょう。飼い主さんと離れるのが苦手な子は、慣れないうちは出してほしくて必死に飛び越えようとするかもしれません。そんな時は飼い主さんも一緒にプールの中に入って、そこが快適で安全なエリアであることを教えてあげてください。プールの内側からでも外の様子がわかるような、側面が透明なビニールプールを選ぶのもいいと思います。
この投稿をInstagramで見る
プールのサイズ
続いて、プールをどのような用途で使用するのか考えましょう。サークルのようにその子の生活拠点として使用したいのか、それとも飼い主さんが少し目を離す間だけ入れておきたいのか、思う存分歩き回れるようなスペースにしたいのか、用途によって選ぶべきプールのサイズが変わってきます。
円形か角型か
プールの形には大きく分けて円形と角型の2種類があります。それぞれにメリットがあるので、状況に応じて最適な方を選ぶとよいでしょう。円形のビニールプールは、後ろ歩きができなくなった子やくるくる円を描くように歩く子におすすめです。角がないため、後退ができなくてもどこかで行き詰まる心配がありません。
一方、角型のビニールプールは、中にトイレシートやベッドを置きやすく、お部屋にも配置しやすいのが特徴です。問題なく後ろ歩きができて、かつ壁ぞいに設置したい場合は、角型のビニールプールがおすすめです。ただし、壁沿いに設置する場合は顔を出した時に壁にぶつからないよう、ある程度高さがあるものを選んであげてください。
底面の仕様
プールの底がどのような作りになっているのかもチェックしておきたいポイントです。底面にも空気が入るタイプのビニールプールは、クッション性があるので転んでもあまり痛くありません。ただし、足元を取られて歩きにくいかもしれないので、そのような場合は底面が平なプールの方がおすすめです。
中に滑り止めマットなどを敷いてあげれば愛犬の足腰に優しく、また転倒に備えることもできるので、ビニールプールと一緒に検討するとよいでしょう。
ビニールプールを使用する上での注意点
(画像:Instagram/ @a.s.n.h.3762 )
比較的安全で使い勝手がよいビニールプールですが、シニア犬のスペースとして使用する上ではいくつかの注意点があります。
プール内の温度
ビニールプールの中は空気の流れがブロックされ、熱がこもりやすくなります。特にシニア犬は体温調節が苦手になるので、温度調節には十分注意してあげてください。中に温湿度計を設置したり、飼い主さんも一緒に中に入って温度を確かめたりするとよいでしょう。
また、ビニールプールを置く場所にも注意が必要です。直射日光が当たるような場所やエアコンの風が直当たりする場所は避け、愛犬が快適に過ごせる場所に設置してあげてください。
底面の滑りやすさ
底が滑りやすいビニールプールの場合は、必ず滑り止めマットなどを敷いてあげましょう。足腰が衰えたシニア犬にとってツルツル滑る床の上は歩きにくく、関節や腰にも負担がかかります。必要なサイズに切り出せるペットマットやジョイント式のコルクマットなどを上手に活用してください。
愛犬が高齢になるとだんだん足元がおぼつかなくなってきますよね。そんなときは滑り止め効果のある床材を上手に活用して、シニア犬の弱った足腰をサポートしてあげましょう。ここではペットグッズに詳しい株式会社こいぬすてっぷの石田獣医師に、シニア犬にお[…]
愛犬の堀り癖や噛み癖
掘り癖や噛み癖がひどい子の場合は、ビニールプールの使用はおすすめできません。プールに穴を開けてしまうかもしれませんし、ひどい場合には破れたプールの一部を誤食してしまう恐れもあります。ビニールプール以外にも、愛犬専用のスペースを作るアイデアは色々あるので、ぜひこちらの投稿を参考にしてみてください。
この投稿をInstagramで見る
老犬におすすめのビニールプール8選
(画像:Instagram/ @su___mom___ )
ちょっとした休憩スペースにおすすめ!100cm以下のビニールプール
幅が100cm以下のコンパクトなビニールプールは、体の小さい子がひとりで使ったり、ちょっとした休憩スペースにしたりするのにおすすめです。ここでは幅100cm以下のビニールプールをご紹介します。
■[直径61cm]INTEX 3リングベビープール
- 壁の高さ:22cm
- プールサイズ:直径 61cm
- プールの形:円形
この投稿をInstagramで見る
■[長辺86.4cm]INTEX(インテックス) プール プレイボックスプール
- 壁の高さ:25.4cm
- プールサイズ:横幅 86.4cm × 奥行 86.4cm
- プールの形:正方形
■[長辺100cm]ドウシシャ ビニールプール 角形
- 壁の高さ:30cm
- プールサイズ:横幅 100cm × 奥行 65cm
- プールの形:長方形
■[直径100cm]ドウシシャ ビニールプール 円形
- 壁の高さ:30cm
- プールサイズ:直径 100cm
- プールの形:円形
運動スペースに程よい広さ◎110cm以上のビニールプール
幅が110cm以上あるビニールプールは、幅広い使い方が可能です。複数匹の生活スペースとしても使えますし、たくさん歩きたい子の運動スペースとしても使えます。ここでは幅110cm以上のビニールプールをご紹介します。
■[直径114cm]INTEX(インテックス) サンセットグロープール
- 壁の高さ:25cm
- プールサイズ:直径 114cm
- プールの形:円形
この投稿をInstagramで見る
■[直径114cm]クリスタルベビープール
- 壁の高さ:25cm
- プールサイズ:直径 114cm
- プールの形:円形
一緒にくつろげる150cm以上の広々プール
さらに大きめのプールであれば、広々と動き回れるだけでなく、ベッドやトイレを自由に配置したり、飼い主さんも一緒に入ってくつろげたりと、さまざまな使い方ができます。ただし、その分場所を取ることになるので、どこに設置するのか、生活の邪魔にならないか、事前にきちんと確認しておきましょう。
■[長辺166cm]レクタングラーベビープール
- 壁の高さ:25cm
- プールサイズ:横幅 166cm × 奥行 100cm
- プールの形:長方形
■[長辺163cm]INTEX(インテックス) オーバルプール
- 壁の高さ:46cm
- プールサイズ:横幅 163cm × 奥行 107cm
- プールの形:楕円形
【番外編】インテリアを邪魔しない◎オシャレな高級プール4選
(画像:Instagram/ @cottonm )
■[直径80cm]LIEWOOD リーウッド
- 壁の高さ:20cm
- プールサイズ:直径 80cm
- プールの形:円形
同デザインで大きめサイズもあります。
■[直径150cm]LIEWOOD リーウッド
- 壁の高さ:25cm
- プールサイズ:直径 150cm
- プールの形:円形
■[直径90cm]Konges Slojd (コンゲススロイド)
- 壁の高さ:20cm
- プールサイズ:直径 90cm
- プールの形:円形
■[直径125cm]シンプルなロゴデザインのプール
- 壁の高さ:35cm
- プールサイズ:直径 125cm
- プールの形:円形
最後に
(画像:Instagram/ @hamamahanabi )
ビニールプールが愛犬の安心スペースになるなんて、とっても素敵なアイデアですよね。探してみると、おしゃれでインテリアにも馴染むデザインのものも多くあります。身近で手に入りやすいアイテムなので、愛犬が物にぶつかるようになったら、ぜひ取り入れてみましょう。