老犬と日光浴の素敵な関係♪気分転換や健康維持に◎【獣医師解説】

犬はみんな日向ぼっこが大好き♡暖かい日差しの中で愛犬が幸せそうにくつろぐ様子は、見ているこっちも幸せになれますよね。実は、適度な日光浴には愛犬の健康を維持する効果もあるそうなんです!

日光浴はメリットたくさん!ビタミンDの生成も

普段何気なく見ている幸せなひなたぼっこタイムに、まさか健康面でメリットがあるなんて・・・!みなさんご存知でしたか?ここでは日光浴をすることで犬のカラダにどんな効果があるのか、ご紹介したいと思います。

日光浴のメリット① 紫外線には殺菌効果がある

紫外線というとシミや皮膚ガンなど、マイナスのイメージがあるかもしれませんが、実は紫外線には殺菌効果があります。日光浴をすることで愛犬の皮膚病を予防したり、ノミやダニを殺菌することもできますし、雑菌やカビ菌から皮膚を守ることもできるのです。

ただし、強い紫外線をたくさん浴びると皮膚ガンなどを引き起こす可能性もありますので、あくまで適度な日光浴を心がけましょう。

日光浴のメリット② ビタミンDの生成

ビタミンDはカルシウムとリンの吸収を助ける役割があり、丈夫な骨や歯を保つために必要な要素です。人間は日光浴をすることでビタミンDを生成することができます。犬の場合、ビタミンDは主に食事から摂り入れることが多いのですが、日光浴によってもビタミンDを生成することは可能です。

ビタミンDが不足すると骨が弱くなったり、筋力が低下しやすくなります。食事や日光浴でビタミンDを日常的に摂り入れることを心がけましょう。

日光浴のメリット③ 気分転換ができる

(画像:Instagram / @cjstyle9010

犬が太陽の光を浴びると脳内から「セロトニン」という物質が分泌されます。セロトニンには感情や気分をコントロールし、精神を安定した状態に保ってくれる働きがあります。

確かに、ゴロローンとひなたぼっこをしている愛犬を見ていると、とても幸せそうですよね。足腰が弱ってお散歩できなくなった子でも、ひなたぼっこはいい気分転換になるのでしょう。

日光浴のメリット④ 夜鳴き防止の効果

シニア犬は生活リズムが崩れやすく、昼夜逆転の生活に陥るケースが多いのですが、日光浴によって乱れた生活リズムを整えることができます。愛犬の夜鳴きや深夜の徘徊に悩まされている飼い主さんは、ぜひ試してみてください。

朝起きて日の光を浴びると、そこから15〜16時間後に「メラトニン」という物質が脳内で分泌されます。このメラトニンは先ほどご紹介したセトロニンから作られ、血圧や脈拍、体温を下げる働きをして、眠るための準備を整えます。つまり、眠る時間の15〜16時間前(朝の時間帯)にきちんと日光を浴びせてあげることで、夜眠りにつきやすくすることができるのです。

息切れしてるけど大丈夫?ひなたぼっこの注意点

日光浴の注意点① 体を動かせないシニア犬は要注意

ひなたぼっこをすることは精神面でも健康面でも多くのメリットがありますが、だからと言って過度な日光浴は禁物です。強すぎる日差しは熱中症や脱水症状の原因にもなりますし、長時間の紫外線は肌にとって刺激が強すぎる場合もあります。暑くなったときに自分で自由に場所を移動できるのであれば問題ありませんが、体があまり動かせなくなっていたり、寝たきりになっているシニア犬の場合は要注意。ハァハァと息切れしていたり、舌がダラリと出ているときは暑すぎるサインです。日差しを遮ってあげる、水を飲ませてあげる、涼しい場所に移動してあげるなどして、気をつけてあげてください。

日光浴の注意点② 皮膚炎になっていないかチェック

それから、強い紫外線に当たると皮膚炎を発症する、日光過敏症という病気にかかりやすい犬もいます。詳しい原因はわかっていませんが、コリーやシェットランドシープドッグ、また白い毛の犬に発症する多い傾向がありますので、飼い主さんは注意してあげてください。

日光浴の注意点③ 白内障の場合は症状が悪化することも

強い紫外線は白内障を発症させたり、症状を進行させると言われています。白内障はシニア犬によく見られる目の病気で、レンズの役割を果たしている水晶体が白く濁り、光を通さなくなってしまいます。症状が進行すると失明することもあるので、白内障と診断された場合はあまり強い紫外線に当たらないよう、注意してあげてください。

ちなみに、白内障と同じように目が白くなる「核硬化症」も、シニア犬によく見られる病気です。白内障と核硬化症を飼い主さんが見分けることは難しいので、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。こちらの記事も参考にしてくださいね。

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老犬におすすめな日光浴の仕方と注意点

室内での日光浴

(画像:Instagram / @kayololo

長い間暮らしてきたおうちの中には、きっと愛犬お気に入りのひなたぼっこスペースがあるはずです。愛犬が年をとって足腰が弱ってきたら、まずはそのひなたぼっこスペースの環境を見直してあげてください。段差があって、自力で行き来しづらくなっていませんか?家具の角などに体をぶつける心配はありませんか?愛犬が年をとっても、できるだけ自分の足で移動できるよう、環境を整えてあげましょう。

また、自分で動ける犬であれば暑くなったときに涼しい場所へ移動できますが、動きが鈍っているシニア犬の場合はすぐに移動できない場合があります。日差しの強い時間帯や夏期の日光浴は熱中症や脱水症状を引き起こす危険がありますので、日差しの強さや室内の温度には注意し、できるだけ愛犬の様子が見えるところにいてあげてください。

お散歩中に日光浴

愛犬がお散歩に行きたがらなくなったり、歩きたがらなくなったときは、お散歩の距離が長すぎるのかもしれません。お散歩ルートを見直し、途中で休憩を挟むとよいでしょう。日当たりの良い休憩スポットを探してあげれば、お散歩がてらのんびり日光浴を楽しむことができます。

ただし、シニア犬は体温調節機能も衰えているため、お散歩の時間帯には注意が必要です。寒い時期に暖かい部屋からいきなり外へ出ると心臓に負担がかかりますし、夏場は熱中症のリスクが大きくなります。シニア犬のお散歩についてはこちらの記事も読んでみてください。

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カートに乗って日光浴

いくらお散歩が好きな子でも、だんだん年齢を重ねると歩けなくなってしまうこともあります。そんなときは、抱っこやカートに乗せてお外に連れて行ってあげるとよいでしょう。特にお天気のいい日は、ゆっくりとカートで散歩をさせてあげることで、痛みを気にせずに外の刺激を十分に楽しむことができます。

ペット先進国では…

動物福祉の進んだペット先進国では、犬に精神的な刺激を与えることをとても重視しています。例えば、ペット先進国として有名なドイツには、飼い主のいない動物を保護する「ティアハイム」という施設がありますが、そこで保護された犬たちは床暖房のついた個室が居住スペースになっており、気が向いたときに屋外に出て太陽に当たることができるようになっています。

また、福祉大国と呼ばれるスウェーデンでは都市で飼う犬のルールブックに「1日に4~5回の散歩をすること。義務的に同じ散歩をするのではなく犬を刺激させる散歩をすること」という内容が盛り込まれています。(ただし、病気や怪我をしているときはこの限りではありません。)

犬にとって刺激を得ることはとても大切なことです。寝たきりになってお散歩にいけなくなったとしても、抱っこでお外へ連れて行ってあげたり、おうちの中で日向ぼっこをさせてあげたりして、楽しいシニアライフを過ごさせてあげましょう♪

みんなの幸せひなたぼっこタイム

ここで、可愛いクーピーちゃんたちのひなたぼっこの様子をご紹介します。みんなの気持ちよさそ〜な様子に、見ているこっちまで幸せになれること間違いなしです♡

(画像:Instagram / @pyu_camera

のんびりお散歩がてら、ひなたぼっこを楽しんでいるのはヨークシャーテリアのぴゅーちゃん。お日さまの光をいっぱい浴びて、なんだか嬉しそう・・♪

(画像:Instagram / @rii.m915

お部屋で気持ちよさそうにお昼寝をしているのはアメリカンコッカースパニエルのベルちゃん。おしりを太陽であたためながら眠る様子からは、今にもかわいい寝息が聞こえてきそう♡

(画像:Instagram / @mt0315

はわわ〜。見てるこっちが気持ち良くなっちゃう〜。幸せいっぱいの表情でひなたぼっこを楽しむのはダックスフンドのかい君♡

(画像:Instagram / @kplan_haru

柴犬のだいちゃんは、お気に入りのひなたぼっこポジションでニッコリ♡太陽に感謝したくなるほど、素敵な笑顔ですね!

(画像:Instagram / @wankorokoro_

お家でのんびりお昼寝をしているのはチワワのムックちゃん♡ぽかぽかのお部屋でなんの夢をみているのかな?

最後に

ぬくぬく幸せなひなたぼっこタイムが、まさか愛犬の健康にとってメリットがあるなんて驚きです!ただし、なんでもやりすぎはNG。愛犬の様子をきちんと見ながら、適度なひなたぼっこをさせてあげてくださいね♡