シニア犬は噛む力が衰えたり、内臓に負担がかかりやすくなったり、少しずつ体が変化していきます。愛犬の変化に合わせて、体に優しいおやつを選びたいと考える方も多いでしょう。そこで今回は、シニア犬の食事に詳しい獣医師の林先生に、シニア犬のためのおやつ選びについて詳しく伺います。
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老犬のおやつはどう選ぶ?
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愛犬にあったものを選んで
今はたくさんの種類のおやつが売られているので、どれを選べばいいか悩んでしまう方も多いと思います。悩んだときはどんなシーンで、どんな目的で与えたいのか、考えてから選ぶとよいです。
例えば、歯石がつくのを予防したいのであれば、ある程度噛み続けることのできるおやつを選ぶといいですし、お散歩中などお外で与えたいのなら、持ち運びしやすいおやつを選ぶといいでしょう。また、お腹を壊しやすい子なら善玉菌を含んだおやつをチョイスするなど、その子の体調に合わせて選んであげるのもおすすめです。
かかりつけの獣医師に相談しながら選ぶと◎
糖尿病や腎臓病、肝臓病などの持病があると、食事制限が必要な場合があります。そのようなときは必ず、愛犬におやつを与えてもいいかどうか、かかりつけの獣医師に事前に相談してください。食事制限が必要な子におやつを与えてしまうと、病気を悪化させる原因となります。
また、シニア犬は消化機能が衰えてしまうので、体に合わないおやつを与えると嘔吐や下痢を引き起こすこともあります。どのようなおやつを選べばいいか悩んだ時は、獣医さんに相談してみるといいですよ。
老犬のおやつ選びのポイント
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低脂肪で消化にいいもの
高齢になって消化吸収機能が衰えると、下痢や嘔吐、便秘を引き起こしやすくなります。また、脂肪分の多いものは内臓に大きな負担がかかるので、シニア犬のためのおやつを選ぶときは、低脂肪で消化にいいものを選びましょう。
適度な硬さのもの
おやつを選ぶ時は硬さも意識したいポイントです。ある程度硬さがあるおやつはしっかり噛むことができるので、歯石がつくのを防いだり、ストレス解消にも役立ちます。夜なかなか寝てくれない愛犬にやや硬めのおやつをかみかみさせると、すぐに疲れて眠ってくれるという飼い主さんもいらっしゃいます。
ただし、シニア犬は歯が弱くなるので、動物の骨やツノ、ヒマラヤチーズスティックなどの硬すぎるおやつは避けてください。歯が欠けてしまったり、口内を傷つける恐れがあります。また、噛む力や飲み込む力が弱くなっている子には、できるだけ柔らかいおやつを選んであげましょう。
老犬に嬉しい栄養が含まれているもの
シニア犬におやつを与えるときは、シニア犬にとって嬉しい栄養が入っているものを選ぶとよいでしょう。例えば、細胞の老化を防いでくれる抗酸化成分や、腸内環境を整えてくれる善玉菌、健康な関節を保つために必要なグルコサミンなどは、積極的に摂取したい栄養素です。
水分補給ができるもの
シニア犬は喉の渇きに鈍感になったり、体を動かすのが億劫になったり、様々な理由から水を飲まなくなることがあります。飼い主さんが気をつけて見てあげていないと、脱水状態に陥っていることも。
日々の飲水量が減っているシニア犬には、水分を多く含むおやつがおすすめです。ただし、飲水量が減っているときは、原因を把握するためにも、まずは動物病院へ連れていきましょう。飲水量が減っている時の対処法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
犬は年を取ると、様々な理由から水を飲まなくなることがあります。ひどいときには脱水状態に陥ってしまうケースもあるので、シニア犬と暮らす飼い主さんは注意して見てあげてください。ここでは、犬の介護に詳しい獣医師の丸田先生に、シニア犬が水を飲まなく[…]
おやつは無添加なものを選ぶべき?
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添加物について
ペット用の食品に使われている添加物の中には、人間の食品への使用を禁止されているものも含まれています。シニア犬はちょっとしたことでも体調を崩しやすいので、極力着色料や保存料などの添加物が入っていない、無添加のおやつを選んであげましょう。
そもそも犬はおやつを食べるとき、その色合いは全く気にしないので、着色料は必要ありません。ただ、保存料や酸化防止剤が入っていないとその分食べ物が傷みやすくなるので、完全に無添加のものを選ぶときは、こまめに買い換えてあげる必要があります。
自然由来のものなら大丈夫◎
加工食品を作る上で食品添加物は欠かせないため、添加物を完全に避けるのは難しいかもしれませんね。そんなときは自然由来の添加物を使ったおやつやフードを選ぶとよいでしょう。添加物は大きく分けると自然由来のものと化学合成したものの2種類があります。
原則、食品添加物を使用した食品は、「着色料(β-カロテン)」というように、どの添加物を使ったか明記する必要があるので、購入前に調べてみるとよいでしょう。インターネットで調べれば、それが自然由来のものか化学合成されたものか、すぐにわかりますよ◎
よく使われる添加物
食品添加物は非常にたくさんの種類があるので、全てを紹介することは難しいのですが、ここではよく使われる代表的なものをいくつかご紹介します。
<よく使われる自然由来の添加物>
- 着色料:アナトー色素、ウコン色素、クチナシ色素、コチニール色素、ビートレッド、ラック色素、β-カロテン
- 保存料:しらこたん白抽出物、ポリリジン
- 酸化防止剤:ミックストコフェロール(ビタミンE)、ローズマリー抽出物、クエン酸
<よく使われる化学合成添加物>
- 着色料:赤色104号(赤104)などのように色+番号のついたもの、酸化チタン
- 保存料:ソルビン酸類
- 酸化防止剤:BHA、BHT
老犬におすすめな肉・魚を使ったおやつ
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ジャーキー類には要注意
生の肉や魚から作られたジャーキー類は、犬が大好きなおやつの一つです。愛犬の食いつきがよく、「良質なタンパク質が摂取できる」という考えから、愛犬に与えている方もいるかもしれませんね。
しかし、タンパク質の塊であるジャーキーは、シニア犬にとって注意が必要なおやつです。タンパク質の過剰摂取は腎臓や肝臓に大きな負担がかかり、腎臓病や肝臓病を引き起こしやすくなります。ただでさえシニア犬は腎臓病や肝臓病の発症リスクが高まるので、なるべく他のおやつを選んであげた方がいいでしょう。
シニア犬におすすめなおやつ
肉や魚が好きな子には、原材料の一部に肉や魚を含むようなおやつがおすすめです。ここでは、肉・魚を使ったおやつのうち、シニア犬におすすめなものをいくつかご紹介します。
■馬肉クッキー
良質なタンパク質を含む馬肉を使った無添加のクッキー。配合されているフラクトオリゴ糖が腸内の環境を整えてくれます。小麦・牛乳・卵不使用なので、アレルギーがある子にも与えられます。
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■もぐもぐそーせーじ・エゾ鹿
北海道産の素材を使った無添加のソーセージ。柔らかい食感なので噛む力が衰えた子におすすめです。おやつとして持ち歩くこともできますし、細かく砕いてフードのトッピングとしても使えます。
■ソジョーズグッドドッグトリーツ チキンポットパイ味
チキンの煮汁と野菜の美味しさを閉じ込めた、無添加・無着色・保存料不使用のクッキー。手でパキッと割れる硬さですが、カリカリした食感が楽しめます。しっかり噛んでほしい時におすすめ。
■パフクラッカー まるごと小魚
健康な脳を保つためのDHAとEPAが豊富なイワシを使った無添加のおせんべい。さくっとした食感ですが口あたりはやわらかなので、噛む力が弱くなった子にも与えられます。また、穀物不使用なので穀物アレルギーのある子にもおすすめ◎
■マグロパフ
原材料はマグロだけ。ヒューマングレードのマグロを薄くスライスして乾燥させたチップスです。とても薄く、小さくちぎることができます。おやつとして与えることもできますし、細かくしてふりかけにしたり、お湯をかけて出汁をとることもできます。
老犬におすすめな野菜・果物を使ったおやつ
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野菜や果物を使ったおやつも色々な種類がありますよね。ここでは、シニア犬に嬉しい栄養素を含む野菜・果物を使ったおやつをご紹介します。
リンゴ
リンゴは高い抗酸化作用を持つ食べ物の一つ。細胞の老化やがん細胞の生成を抑制し、血行改善や整腸作用などの効果もあると言われています。甘くて香りもいいので、喜んで食べてくれる犬も多いでしょう。
ここではリンゴを使ったおやつをご紹介していますが、生のリンゴをそのままおやつとして与えても構いません。
■りんごコロコロ
契約農家の国産リンゴだけを使った、国産・無添加のおやつ。リンゴを独自の手法で乾燥させたものなので、りんごの美味しさがそのまま詰まっています。おやつとして与えてもいいですし、フードに混ぜて与えるのもいいでしょう。
■ドッグシークランチ アップル
ヒューマングレードの新鮮なリンゴをフリーズドライ製法で加工したおやつ。りんごの風味、ビタミンやミネラルなどの栄養素が凝縮されています。保存料や着色料などの添加物不使用のおやつです。
■リンゴパウダー
無添加・無着色・保存料不使用。国産りんごだけを使い、食べやすくパウダー状にしたおやつです。噛む力が衰えた子におやつと与えてもいいですし、フードに振りかけて与えてもいいでしょう。
■さくさくぼーろ アップル
りんご果汁を使った軽い食感の小さなボーロ。国産の素材だけで作った無添加のおやつです。一粒あたりが小さく、サクサクしているため、噛む力が衰えた子でも美味しく食べられます。
■フルーツクッキー リンゴ
栄養価の高い、安心な国産の米ぬかとりんごを使った無添加クッキー。しっかり噛める硬さがあるので、かみかみさせたい時におすすめです。手で割りやすいようにクッキーの真ん中にくぼみが入っているので、体が小さい子に与えるときは、半分に割ってあげるといいでしょう。
バナナ
甘くて香りのいいバナナには、ペクチンとセルロースという二種類の食物繊維が含まれています。これらは腸の環境を整え、便秘を解消してくれる効果があると言われているので、便秘に悩んでいる方は試してみるといいでしょう。ここではバナナを使ったおやつをご紹介していますが、生のバナナをそのままおやつとして与えても構いません。
■ドッグシークランチ バナナ
ヒューマングレードの新鮮なバナナをフリーズドライ製法で加工したおやつ。バナナの風味や抗酸化物質がギュッと凝縮されています。保存料や着色料などの添加物不使用のおやつです。
■バナナおからクッキー
栄養豊富なバナナとおからを使った、国産・無添加のクッキー。低温でじっくり焼き上げているため、バナナの成分を壊さず、バナナの風味もそのまま。卵、バター、牛乳を使わず、低カロリーなためダイエット中の子にもおすすめです。
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■フルーツクッキー バナナ
栄養価の高い、安心な国産の米ぬかとバナナを使った無添加クッキー。しっかり噛める硬さがあるので、かみかみさせたい時におすすめです。手で割りやすいようにクッキーの真ん中にくぼみが入っているので、体が小さい子に与えるときは、半分に割ってあげるといいでしょう。
■さくさくぼーろ バナナ
バナナの果肉を使った軽い食感の小さなボーロ。国産の素材だけで作った無添加のおやつです。一粒あたりが小さく、サクサクしているため、噛む力が衰えた子でも美味しく食べられます。
サツマイモ
サツマイモは便秘解消に効果的な食物繊維が豊富に含まれているため、整腸作用が期待できます。甘みが強いので、好んで食べる犬は多いでしょう。ここではサツマイモを使ったおやつを紹介していますが、茹でたサツマイモを細かく切ってあげるのもおすすめです。
■干し芋スティック
無農薬で育てた安心安全な茨城県産のサツマイモを、丸一年かけてじっくり作った、完全無添加の干し芋です。程よい噛みごたえがあります。
■匠の一品 いもあきれす
国産のサツマイモを乾燥させて作った、アキレスのようにかたいおやつ。しっかり噛むことができるので、ストレス解消にぴったりです。かたすぎて食べられないときは、水で濡らした布やラップで包んで電子レンジで温めれば柔らかくなります。
■サツマイモボーロ
ペースト状にしたサツマイモを練り込んで作った無添加のボーロ。低温で焼き上げているのでサツマイモの成分と甘みがそのままギュッと詰まっています。サクサクした食感ですが手でつぶせる硬さなので、噛む力が弱い子でも食べられます◎
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■さくさくぼーろ サツマイモ
サツマイモペーストを使った軽い食感の小さなボーロ。国産の素材だけで作った無添加のおやつです。一粒あたりが小さく、サクサクしているため、噛む力が衰えた子でも美味しく食べられます。
老犬におすすめな乳製品・大豆製品のおやつ
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チーズ
牛乳はお腹を壊す原因になるので犬に与えてはいけませんが、チーズは与えて大丈夫です。チーズにはお腹の調子を整えてくれる善玉菌が多く含まれているため、お腹を壊しやすい子におすすめなおやつと言えるでしょう。ただし、人間用のチーズには塩分が多く含まれているため、必ず犬用のチーズを与えてください。
■ドッグシーチュウ
ヒマラヤ地方に伝わる製法で作られた、硬さのあるチーズのおやつ。保存料、着色料、酸化防止剤などは使わず、原料は100%ナチュラルです。低脂肪・高タンパクで、歯垢のケアもできるため、シニア犬にも嬉しいおやつと言えるでしょう。ただ、チーズバーは非常にかたいので、シニアの子にはパフィーストリップかミニポップを与えてください。
■チーズキューブ
まろやかで美味しい低塩分チーズをフリーズドライにしたおやつ。5mm程度のサイコロ状になっています。おやつとしてそのまま与えてもいいですし、砕いてふりかけにしてもいいでしょう。
■枝クッキー北海道チーズ
おからと北海道のチーズパウダーを使った添加物不使用のクッキー。噛みごたえがあってやや硬めなので、噛む力を維持したい時におすすめ。手で簡単におることができます。固くて食べられないときは、ぬるま湯に少しつけておくと食べやすくなります。
大豆製品(納豆、湯葉、きなこなど)
納豆やお豆腐などの大豆製品は消化に優しく、シニア犬におすすめなおやつと言えます。中でも納豆には血行促進や整腸作用があり、脳の健康を維持するためにもいいと言われています。
■フリーズドライ納豆
遺伝子組み換えでない丸大豆を使用した納豆をフリーズドライにしたおやつ。サラサラとした粒は糸を引かないため、納豆のねばねばした食感が苦手な子におすすめです。防腐剤などの添加物は一切使用していません。
■ゆばスティック
国産無添加の湯葉を乾燥させて作ったパリパリした食感のおやつ。低カロリーで消化吸収に優しいので、シニア犬に優しいおやつと言えるでしょう。食が細い子にはお湯で戻してあげると柔らかくなります。
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■おからと野菜のプチクッキー
整腸効果のある食物繊維が豊富なおからを使ったプチクッキー。おからには便秘を解消してくれる効果があるので、便秘がちな子におすすめです。保存料・着色料などは使用していない無添加のクッキーです。
■きなこ豆乳クッキー
国産・無添加のきなこと豆乳を使ったクッキー。卵や牛乳、バターを使わず、少量で満腹感を得られるきなこと、低カロリーな豆乳で作っているため、ダイエット中の子におすすめです。
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お水を飲まない老犬におすすめなおやつ
シニア犬になって日々の飲水量が落ちているのであれば、水分補給ができるおやつを選ぶといいでしょう。ここで紹介する犬用ミルクやヤギミルク、甘酒は栄養価が高いので、食欲が落ちている子にもおすすめです。
犬用ミルク・ヤギミルク
犬に牛乳を与えると体調不良や下痢の原因になるので、ミルクを与えるときは必ず犬用ミルクかヤギミルクを選びましょう。犬用ミルクには子犬用のものとシニア犬用のものがあります。愛犬の年齢にあったミルクを選んでください。
■イリオスマイル ヤギミルク
オランダ産のオーガニックヤギミルクを低温殺菌で粉末にした、無添加のヤギミルク。低脂肪の脱脂粉乳タイプと、無調整タイプがあります。運動量が落ちてきて体重が気になる子や、脂肪過多で下痢をしやすい子は脱脂粉乳タイプを選んでおいた方が安心です。
■PERORI ヤギミルクGOAT MILK
PERORIのGOAT MILKは、人間の飲料用ヤギミルクを使ったヒューマングレードのミルクです。こちらも低脂肪タイプと無調整タイプがあります。お湯や水に溶かして飲ませてもいいですし、フードにふりかけてあげてもいいでしょう。
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■オーガニック無添加のヤギミルク
こちらも粉末タイプのヤギミルクで、低脂肪タイプと無調整タイプがあります。ヤギを育てる際は抗生物質や成長ホルモンを使用せず、農薬、殺虫剤も使用していません。低温殺菌で風味も栄養も損なわない、無添加オーガニックなヤギミルク粉末です。
■ドギーマン ペットの牛乳シニア犬用
着色料、香料、防腐剤不使用の犬用ミルク。犬がお腹を壊す原因となる乳糖が入っていないので、安心して与えることができます。グルコサミンやコンドロイチンなど、シニア犬に嬉しい成分も配合されています。
■牧場直送 フレッシュヤギミルク
富山の牧場でのびのび育ったヤギからとれた、新鮮なしぼりたてヤギミルク。人間の高級チーズ用に使われているミルクを詰めた、ヒューマングレードなヤギミルクです。日本では希少なフレッシュミルクを冷蔵便で届けてくれます。賞味期限は短いですが、冷凍すれば長期保存することができます。(※ 期間限定商品です。)
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甘酒
甘酒は水分補給ができるだけでなく、栄養価が高くて消化吸収もいいので、シニア犬におすすめなおやつです。与えるときは必ず米麹から作られたノンアルコールのものを選ぶようにしましょう。砂糖を使ったもの、酒粕から作られたものを与えてはいけません。
■Komachi-na-あまざけ
砂糖、アルコール、添加物を使っていない、犬用の甘酒。秋田県の良質なもち米と米麹、奥歯山脈の水だけで作られています。犬用の甘酒ですが、人間用の工場で作られているため人間も飲むことができます。水分補給のために与える際は水で薄めてから与えてください。
■Komachi-na-リンゴの甘酒
同じく、秋田県のもち米と米麹で作られた添加物不使用の甘酒に、抗酸化作用のあるリンゴが入ったタイプです。リンゴ好きな子はぜひこちらを試してみてください。ただし、甘酒は糖分が高いため、与えすぎには注意しましょう。
■おはなの甘酒
おはなの甘酒にはもち米と米麹の他に乳酸菌が入っています。そのため甘酸っぱいヨーグルトのような味わいが特徴。ヒューマングレードでノンアルコールなので、家族みんなで楽しむことができます。
■発酵のめぐみ
宮崎県産の玄米と米麹で作られた、ペットのためのノンアルコール甘酒。こちらもお腹に優しい乳酸菌がたっぷり入っているので、酸味のある味わいになっています。乳酸菌は腸の健康を維持する善玉菌のサポートをしてくれるので、お腹が弱い子におすすめです。
■冷凍保存した甘酒
兵庫県但馬産のお米と米麹だけを使用した、無添加・ノンアルコールの甘酒。サラリとした舌触りなので飲みやすいでしょう。少量ずつ冷凍してあるので、必要な分だけ解凍して与えることができます。
お家にある食材がおいしいおやつに!
茹でたキャベツやきゅうり、すり下ろしたリンゴなどは水分がたっぷり入っているので、水分摂取の少ないシニア犬にトッピングやおやつとして与えるといいでしょう。また、水分補給ができるおやつとしてはヨーグルトもおすすめです。ヨーグルトには整腸作用や歯周病を予防する効果があると言われているので、フードにトッピングしたり、おやつとしてそのまま与えるとよいでしょう。人間用のヨーグルトを与えて問題ないですが、犬に与えるときは無糖のプレーンヨーグルトを選んでください。
老犬におやつを与える時の注意点
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与える時は適量を意識して
愛犬が嬉しそうにおやつを食べる姿は、見ているこちらも嬉しくなってしまいますよね。ただし、おやつを与えすぎると栄養バランスが崩れたり、肥満の原因になるので注意しましょう。免疫力が低下するシニア犬にとって、栄養バランスのとれた食事は必要不可欠です。また、肥満になると足腰に負担がかかるだけでなく、心臓や呼吸器に負担がかかったり、糖尿病などの病気にかかる確率が高まります。
おやつだけ食べるのはなぜ?
シニア犬の中にはフードを食べず、おやつだけ食べる子もいますが、これは食欲が落ちているサインです。食事の内容を見直したり、食事環境を改めたりして、できるだけフードが食べられるように工夫してあげましょう。シニア犬の食欲が落ちたときの対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。
シニア犬はさまざまな理由から、ごはんを残したり食べなくなったりすることが増えてきます。高齢になってからごはんを食べてくれなくなると、飼い主さんとしてはとても心配になりますよね。そこで今回、愛犬が食欲不振に陥ったときどのように対処すればいいの[…]
最後に
愛犬が高齢になったときは、体に優しいおやつを選んであげましょう。どのようなおやつを選べばいいか悩んだときは、かかりつけの獣医師に相談してみるのもいいと思います。いろいろ試しながら、愛犬が喜ぶおやつを見つけてあげてくださいね。