愛犬が病気にかかってしまったら、きちんと治療を受けさせてあげたいですよね。とはいえ、高齢になると病気にかかることも増えますし、中には高額な治療費が必要になるケースもあります。そんなとき、ペット保険に加入していれば安心して治療を受けることができます。
(※この記事では2019年11月時点での情報をまとめています。)
シニア期に入ったら早めにペット保険の検討を
もし愛犬がシニア犬といわれる年齢に入っているのなら、できるだけ早めにペット保険へ加入されることをおすすめします。年齢があがるにつれてケガや病気のリスクも高まりますし、ペット保険に加入するときは、人間と同じく、愛犬の健康状態も大切だからです。持病などがあると契約に支障が出やすいので、できるだけ若くて元気なうちに加入の検討をすることをおすすめします。
何歳まで入れるの?保険加入の条件
何歳まで新規加入できるのかについては、保険会社の規定によって異なります。基本的にはシニア期を迎える前のペットを対象にしている保険がほとんどですが、中には10歳以上でも加入できる保険もあります。なお、保険に新規加入する場合は健康に関する告知を必要とします。持病や現在治療中のケガ、過去の病歴などが問われることになります。
10歳以上でも入れる保険会社はある
シニア犬といわれる年齢でも、新規加入できる保険会社はあります。ここでは10歳以上でも新規加入できるペット保険についてまとめました。
- アニコム損保のペット保険「どうぶつ健保しにあ」…満8歳以上
- アイペット損保のペット保険「うちの子」…満12歳11カ月まで
- ペッツベストの「新セレクトBEST」…満12歳11カ月まで
- 楽天ペット保険…満10歳11カ月まで
- au損保の「ペットの保険」…満10歳まで
アニコム損保の「動物健保しにあ」というのは、ペット保険業界で初のシニア向け商品です。愛犬が10歳未満であれば、ここで取り上げたもの以外にも新規加入できるペット保険はあるので、保険の内容をよく読んで、最適なペット保険を選ぶようにしましょう。
持病があっても入れるの?
ペット保険に加入するためには、健康に関する告知が必要となります。持病があるとそもそもペット保険に加入できないこともありますし、持病以外の治療費のみ補償範囲となる、部位不担保という条件がつくこともあります。気になる方は保険会社の問い合わせ窓口にて相談してみるといいでしょう。ちなみに、告知をしないまま契約ができたとしても、補償開始前からの病気やケガについては保険金の支払い対象となりませんし、告知義務違反をしたことにより、保険会社から契約を解除されることもあるので注意しましょう。
健康診断が必要な場合も
ペットの健康状態を告知した場合、内容によっては健康診断の受診が必要になる場合があります。また、特定の犬種によっては、健康診断書を必要とすることも。保険会社によって規定が異なりますので、確認してみてください。
シニア犬におすすめのプランは?
ペット保険にもいろいろな商品があるので、どの保険を選べばいいか迷ってしまいますよね。ここではシニア犬におすすめのペット保険を選ぶポイントについてご紹介します。
通院重視型のプランを選ぶ
保険を選ぶ際、月々の保険料も気になるポイントですよね。ただ、金額だけで選んでしまうと、愛犬にとって必要な補償を受けられないこともあるので注意しましょう。例えば、手術特化型の保険は月々の保険料がお手頃価格で設定されていることが多いです。確かにどのペット保険も、高齢になると月々の保険料はどんどん高額になるため、手術特化型のペット保険は魅力的にうつるかもしれません。しかし、高齢犬がかかりやすい心臓病や腎臓病、糖尿病、腫瘍などは、投薬でじっくり治療していくことが多いです。また、高齢になると体力の衰えから手術ができないこともあります。そういった高齢犬ならではの事情も踏まえた上で選ぶとよいでしょう。
新規年齢制限のないシニア専用保険を選ぶ
愛犬がすでに13歳を超えていると、新規加入できるペット保険がグッと少なくなります。2019年11月の時点では、13歳以上の犬が加入できる商品は、アニコム損保の「どうぶつ健保しにあ」しかありません。もし、愛犬の年齢や費用の問題で加入できない場合は、シニア専門保険を選ぶとよいでしょう。
「どうぶつ健保しにあ」は満8歳以上のシニア犬を対象としています。8歳以上であれば、年齢制限がないため、何歳になっても新規で加入することができます。残念ながら通院費用は補償対象外となりますが、入院・手術特化型なので月々の保険料がリーズナブルなのも嬉しいポイント。しかも、万が一の時にはLINEで獣医師に直接相談できるなど、嬉しい特典もついています。
年齢に応じて保険プランの見直しを
愛犬が年を取ると、保険料はどんどん高額になっていきます。金銭的な負担が大きくなりすぎたり、補償内容が求めているものと差が出てきたりすることも起こりますので、保険プランは定期的に見直した方がよいでしょう。
とはいえ、保険プランを変更する場合は、基本的に新規加入と同じ扱いになります。加入できる年齢かどうかも重要ですし、引受審査も一から必要となります。切り替えのタイミングで持病や既往症があると審査に通らないこともありますので、プランを切り替える時は、次のプランに本当に加入できるのかどうかをきちんと確認してから進めるようにしましょう。
窓口清算可能なプランを選ぶ
ペット保険には、動物病院で診療費を全額支払って、後日改めて保険会社に保険金を請求するものと、動物病院で会計をする際、補償分を差し引いた診療費で精算できるものの2つがあります。
後日改めて請求する場合は、動物病院の請求書や獣医医師の診断書が必要な場合があって、書類作成の手間もかかるため飼い主さんの負担が大きくなります。そのため、窓口精算可能なプランがおすすめです。また、窓口精算できるかどうかは、かかりつけの動物病院がペット保険に対応しているかどうかによっても異なります。まずはかかりつけの動物病院に確認をしてから、保険プランを選ぶといいでしょう。
シニア犬が加入する際の注意点
(画像:Instagram / @mt0315)
保険料は割高・毎年上がる
若い頃から入っていたペット保険でも、シニア期に入ると月々の保険料が大幅に上がることがあります。シニアになると1歳年齢が上がるたびに保険料が大幅に引き上げられる保険会社もありますし、前年度の保険金請求実績によって、翌年度の保険料が割増しされることもあります。保険料の支払いが大きな負担となるこも多いので、値上がりしても生涯払い続けられる金額かどうか、あらかじめ保険料の総額を試算してみることが大切です。
ペット保険のインターネットのサイトやパンフレットでは、犬種・年齢ごとの保険料が記載されていますので、それらをもとに総額を算出してみましょう。保険料が記載されていない場合は、保険会社に電話で問い合わせれば教えてもらえますので、参考にしてみてください。
終身更新が可能かどうか
ほとんどのペット保険は終身で継続できますが、中には更新できる年齢に上限が設けられているものもあります。必ず契約前に、何歳まで更新できるのか確認しておきましょう。高齢になってから他のペット保険に新規で加入し直すのは、かなりハードルが高くなりますので、ぜひ慎重に選んでください。
シニア犬におすすめのペット保険は?
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最後に
愛犬が年をとっても、できるだけ長く、穏やかな時間を一緒に過ごしたいですよね。病気やケガなど、万が一の時の備えとして、ぜひペット保険に加入しておきましょう。