老犬になってもお散歩は必要?老犬とお散歩に行くときの注意点

若い頃は元気いっぱいにお散歩を楽しんでいた愛犬が、年齢とともに少しずつ疲れやすくなっている様子を見ると、今までのようにお散歩に連れて行っていいものなのか、不安に思うこともありますよね。そこでここでは、老犬とお散歩するときの注意点についてご紹介します。

愛犬がお散歩に行きたがらなくなったら…

いつも欠かさず行っていたお散歩に、愛犬が急に行きたがらなくなったら、もしかしたら身体のどこかに痛みがあるのかもしれません。老犬になると関節炎やヘルニアを発症しやすくなるので、歩くときに痛みやしびれを感じている可能性があります。他にも、何かしらの病気が隠れていることも考えられるので、まずは動物病院で診てもらいましょう。

動物病院で診てもらった結果、病気ではなく年齢的なものと診断されたら、愛犬の体調を見ながら、無理のない範囲で上手にお散歩に連れ出してあげてください。お気に入りのおやつをあげる、冒険心をくすぐる、日差しを浴びてゆったり過ごすなどして、今までにないお散歩の楽しさを教えてあげるのも効果的です。

お散歩にはいいことがたくさん!

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実は、毎日のお散歩にはいいことがたくさんあります。無理は禁物ですが、愛犬の体調がいい日はぜひお外に連れ出してあげてください。ここではお散歩のメリットをご紹介します。

適度な運動で足腰を鍛える

歩きたがらなくなったからといって毎日のお散歩をやめてしまうと、筋力がどんどん低下し、関節のこわばりもひどくなってしまいます。また、運動不足から体重が増えてしまうと、さらに足腰に負担がかかるようになるでしょう。ゆっくり歩くだけでも筋肉の衰えや関節のこわばりを防ぐことができますし、滞りがちな血行をよくすることにも繋がります。愛犬の健康を維持するためには、適度な運動が必要なのです。

愛犬のストレス発散・気分転換に

お外には匂いや風、光など犬の五感を刺激するものがいっぱいあります。特にお出かけすることが少なくなる老犬にとって、外の空気に触れることはいい気分転換になるでしょう。

また、脳に刺激を与えることは、認知症予防の効果があります。朝しっかり太陽の光を浴びると、ホルモンバランスが整って夜ぐっすり眠れるようになり、夜鳴き防止の効果も期待できます。

先輩飼い主さんから情報収集

お散歩に出かけることは飼い主さんにとってもメリットがあります。それは、先輩飼い主さんからいろいろな情報を教えてもらうことができるということ。愛犬がどんどん年をとっていくのを隣で見ていると、ときに心細くなったり不安を感じたりすることもあるでしょう。そんなときは他の飼い主さんに話を聞いてもらったり、ちょっとしたアドバイスをもらったりするだけでも、気持ちが落ち着くかもしれません。食いつきの良いフードや頼りになる動物病院について、同じ年くらいの犬を連れている飼い主さんと情報交換するのもおすすめです。

老犬とお散歩する際のポイントと注意点

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愛犬が年を取ってきたら、若い頃と同じようなお散歩ができなくなってきます。ここではシニア犬と一緒にお散歩を楽しむ際のポイントと注意点をご紹介します。

気温と時間帯に気をつけよう

犬は年を取ると体温調節が苦手になり、暑さや寒さを感じやすくなります。特に夏場は熱中症にかかりやすくなるので、日中のお散歩は避け、涼しい時間に出かけるようにしましょう。視力が低下していると暗いところを歩くのが苦手になるので、早朝のお散歩がおすすめです。

冬のお散歩も注意が必要です。暖かいお部屋から外に出て急に気温が下がると、心臓に負担がかかります。できるだけ暖かい日中に出かけ、防寒用の服を着せてあげるとよいでしょう。

絶対に無理をしない

老犬はちょっとしたストレスで急激に体調を崩すことがあります。絶対に無理をせず、体調が悪そうな日はお散歩に行かない、お散歩の途中に辛そうな様子を見せたら早めにお散歩を切り上げるなどして、愛犬の様子に合わせて対応してあげましょう。歩く速さも愛犬のペースに合わせてあげることが大切です。疲れてきたら途中で休憩を入れつつ、のんびりとお散歩を楽しみましょう。

また、老犬になると寝ている時間が多くなるため、足腰が固まりやすくなります。急な運動で関節や筋肉へ負担をかけないよう、お散歩の前に関節のマッサージをしてあげたり、室内で少し歩かせたりして、ウォーミングアップをしてから出かけるといいでしょう。

お散歩コースも見直して

愛犬がお散歩を嫌がるようになったら、お散歩コースも見直してみましょう。歩きにくい砂利道や疲れやすい坂道、階段などを避け、歩きやすい平坦な道を歩かせてあげてください。視力や聴力が衰えていると、車や自転車の往来の激しいところは落ち着きません。そういう道は抱っこやカートで公園などのゆったりできる場所まで連れていき、愛犬のペースでのんびり歩かせてあげるのもおすすめです。途中に日向ぼっこの小休止を入れるのもいいですね。愛犬にとってベストなお散歩道を見つけてあげましょう。

倒れるなど異変が現れたらすぐに動物病院へ!

老犬とのお散歩には予期せぬ事態が起こる可能性があります。万一の事態に備えて、お散歩に行くときはかかりつけの動物病院の診察カードや携帯電話、ある程度のお金を持っていきましょう。また、抱っこするのが大変な大型犬の場合は、大判の風呂敷を持っていくといいです。いざというとき、風呂敷を広げてその上に愛犬を寝かせれば、担架の替わりになります。お散歩中に足を引きずる、倒れる、呼吸が乱れるなどの異変が現れたら、すぐに動物病院へ連れていってください。

歩行が難しい場合は介護用ハーネスがおすすめ

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老犬になってもお散歩は大切なことです。ただ若い頃とは違って、足腰の衰えによって歩行中にふらつくことも出てくるでしょう。思わぬ事故を避けるためにも、自力での歩行が心もとない場合は介護用のハーネスを使って補助してあげましょう。

介護用ハーネスとは

介護用ハーネスは老犬の足腰にかかる負担を軽くし、歩行や立ち上がりをサポ―トできるもので、普通のハーネスよりも頑丈な作りになっています。正しいサイズは、装着したときに大人の指が1本入る程度の隙間があるものです。サイズが合っていないと、体が抜ける、擦れる、ぐらつくなどの原因になるので、愛犬に合ったサイズを探してあげましょう。

どのタイプのハーネスを選べばいい?

介護用ハーネスにはいろいろなものがあり、中には排泄できないタイプもあります。お散歩で使うなら、必ず排泄しやすいタイプを選びましょう。また、愛犬の状態によってハーネスのサポート力を見極めることも大切です。前足だけ、後ろ足だけを部分的に補助するタイプもあれば、全身をしっかり包み込んでサポートするタイプもあります。必要以上に補助してしまうと筋力の低下を招いてしまうので、最初は部分補助できるものから試してみてください。補助されているうちに筋力がついてきて、ハーネスがいらなくなることもあります。

カートでのお散歩やお出かけもおすすめ

自力で歩くことができなくなったら、抱っこやカートを活用してお外に連れ出してあげましょう。カートに乗せるときは天井をあけ、存分に日光浴を楽しませてあげてください。子犬のように飛び出す心配はありませんが、筋力の低下から踏ん張りがきかないことがあります。飛び出し防止のリードホルダーは必ずつけておきましょう。車や人の往来が少ない場所まで来たら、地面に下ろしてあげるのもおすすめです。お家の中では歩けなくなっても、立ち上がりをサポートしてあげると、外では歩けることがあります。

最後に

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日々のお散歩は愛犬の健康を維持するだけでなく、精神的にもいい影響があります。もし愛犬が歩きたがらなくなっても、飼い主さんの工夫次第でまたお散歩を楽しめるようになることもあります、無理せず、愛犬のペースに合わせていい方法を見つけてあげてください。